2021年2月6日(土曜日)〜14日(日曜日)
佐賀県立美術館4号展示室
入賞作品の一部(知事賞・イオン賞・金賞・銀賞・銅賞)をイオンモール佐賀大和に展示
2021年2月16日(火曜日)〜23日(日曜日)
イオンモール佐賀大和2 階セントラルコート吹き抜け
遠くから拝見させていただくと、ゆっくりと流れる川の水、青々としげった樹木、どんよりとした雲が、写真みたいによく表現されています。 ゆったりとした気持ちになります。
「書は心画なり」と言われています。どの作品も一点一画心を込めて書かれており心を打つものがありました。その中でも入賞作品は十分練習が行き届いており、見所十分でした。
銀賞:柔らかな線で練度の高い見事な作品です。
銅賞:一画一画じっくり見て臨書している態度に好感が持てました。
草場宏和さんの「春の富士と五重のとう」は、うららかな春の情景の油彩画です。冠雪の富士、白い雲の楽しい乱舞、五重の塔や桜の明るい色彩が快い春のリズム感を感じさせます。宮地善次さんの「布団の手直し」は、やさしい細やかな筆致の水彩画です。平和な午後の温もりが伝わってきます。
今回はいつもと違ったジャンルの作品もあり、楽しく審査させて頂きました。きちんと仕上げてある作品も多いのですが、仕上げをきちんとするともっと良い作品になるのにもったいないと思われる作品もあり、少し残念に思うものもありました。 手芸は、すわって楽しんで製作できるさまざまな技法があります。これからも励んでほしいものです。
どれも撮影された方の想いが伝わり楽しく選考させていただきました。金賞の「新しい未来へテイクオフ」は、流し撮りの技術でその想いがよく伝わり、いい作品になっています。飛行機の前方に空間がほしいと思いました。銀賞は、空が美しくその感動が伝わります。銅賞は言葉を交わさなくても声が聞こえる楽しい作品です。その他の作品も自分が好きなものを追っている気持ちが伝わっていいと思いました。
小さい子どもから大人まで、多くの方々から出品をいただきました。材質の特徴をいかした作品が多くあり、作者の心がこもっていて、生活するうえで使えるもの、飾って楽しめるものと、たくさんの工夫がなされた作品ばかりでした。来年の作品を楽しみにしています。
和洋裁の部という事なのに、日本の民族衣装の着物(和裁)がなく、洋裁も作品数が少ないのが残念でなりません。少ない作品数ではありましたが、皆様、布合わせのつり合いも良くきれいに仕立てられて、すばらしかったです。
審査員講評:竹之内 裕章先生
しっかりした基礎の上に立った作品です。強い線で一貫性のある見事な作品です。